平成最後の紅白で感じた『音楽の力』
こんばんは、あんずです。
2019年が始まりましたね。
今年も明るく前向きなブログにしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今年一発目は、
2018年12月31日、平成最後の大晦日に行われた
「第69回NHK紅白歌合戦」
の感想を書かせていただこうと思います。
毎年、紅白前後に様々な批評がつぶやかれますが(放送前に批判する人たちって、未来から来てるんですかね?すごいすごい←)
今回の紅白は、「平成」という時代の象徴として今後も語り継がれるような、集大成のステージだったと感じました。
アーティストの皆さんが、平成という環境の中で作り上げた「音楽」を本当に愛しているんだな、と。
司会も素晴らしかったですね。
広瀬すずちゃんは滑舌がよくて聞きやすいし、内村さんには最初から最後まで楽しませていただいて。
そして櫻井の翔氏。なんだ、あの安定感は!
全体を通して良いサポートをされていましたが、BNK48のセンターの方が緊張して言葉に詰まりながらも日本語でコメントしたとき、母語で声をかけて和ませていたのは特に良かったですね。
私がその方だったら、母親に包まれたと勘違いして号泣していたと思います。←
桑子さんも欠かせない役割でしたね。
司会をするにあたって、努力していない人なんて一人もいないと思うので、すべての方に拍手を!
アーティストの皆さんでまず良いなと思ったのは
Little Glee Monster「世界はあなたに笑いかけている」
10代、20代の活躍が多く見られた平成の象徴といえるような平均年齢約19歳のグループですが、その力は間違いないし、何よりも歌っているときの表情が良いですね。
歌うことが好きなんだなと、なんだか見ているこちらまで嬉しくなります。
リトグリにはこれからもずっと歌を大事にしていってほしいし、日本を明るくするアーティストになってもらいたいと思っています。
世界はあなたたちに笑いかけているよ!(誰目線)
そしてこの方たち
いや、宮本浩次という男は恐ろしいですよね。
計算しつくされた自由といいますか、自分が思うように好きなように歌っているように見せてとんでもない技術を使っていて。
昨年のM−1で審査員が「漫才がうまいと思わせないうまさが大事」と言ってましたけど、それはお笑いにも音楽にもどの分野でも当てはまりますよね。(私はお笑いも相当好きです)
またエレファントカシマシとしてのご出場を楽しみにしています。
ここで少し私の話をさせていただきます。
私の実家は、2018年に自然災害に見舞われた県にあります。
家や近くには被害がありませんでしたが、車を走らせてみるとまだ当時の爪痕が残っていたり。
交通網が一時途切れてスーパーやコンビニに商品が届かなかったので、避難命令が出されていた地域に住む友人に送るための水を求めて町中の自動販売機を回ったりもしました。
テレビで警報・注意報や避難情報、ボランティア情報を伝えるためのL字も当分消えず、気晴らしにとテレビをつけても、どうしてもそちらに目がいってしまう。そんな生活が続きました。
そのときから、より音楽を身近に感じるようになって。
音楽を聞いているときは余計な心配をしなくてすんだし、音楽番組を見ているときはL字の存在なんて気にしなくなっていました。
そんなことを経験した2018年だったからこそ、紅白でのゆずと嵐の歌唱が強く心に残りました。
ゆず 「うたエール」
大晦日当日は家族全員で紅白を見ていたのですが、ゆずの歌唱になって父がポツリ「あぁ、あれは今年だったな。」と。
決して忘れていたわけではないですが、どこか閉まっていた、置き去りにしていた部分があって。
それを曲前の映像や、直筆のあったかい歌詞や、心がこもった歌唱で思い出させていただきました。
途中、マイクを通さずゆずの生声で「惜しみない拍手を 頑張るあなたに」と届けてもらったときには、自然と涙と笑顔がこぼれました。
嵐 「君のうた」「Happiness」
実際に”被災地の住民”になって初めて、以前に被災された方々の気持ちがリアルにわかるようになり、2011年の震災のことについても、もちろんそれより前の災害についてもより深く考えるようになりました。
だからこそ、それを風化させず伝え続けてくれる嵐が嬉しかったし、これが彼らがテレビの力を信じている理由なのかなとも思いました。
普段から嵐の曲に元気をもらっていますが、この紅白で聞いた「君のうた」はまるで初めて聞いた曲のように違って聞こえました。
特に「共に過ごしたこの街の記憶が ずっと輝けるように」は、常に心にとどめておきたい言葉だと思いました。
改めて「音楽の力」を感じることができた大晦日。
素敵な紅白でした。